無為とか無駄とか一切わからない。

時間の流れが全体的にかなり遅く、しかし瞬間的にかなり早い。これはどういうことだろうか。気付くともう、こんな時間。だけども一日しか経ってない……そんな気分で毎日を過ごしているが、無為に過ごしたとか、そういう後悔はないから充実しているのかもしれない。不思議だ。私はワタシがわからない。私のために費やされる予定だった資源、私のために私を待っていた資源、私のために到来する資源、そういうものはない。無為とか無駄とか一切わからない。ついでに効率もわからない。
油絵を描きました。すごく観念的で幸せで気持ちいい絵だと思います。カ・イ・カ・ンしたい方はぜひ。開眼しましょう。えどこでやってるかって? 私はワタシがわからない……。


さて本題だ。金銭的余裕が増えたので、毎日のように私は映画を見て本を読んで過ごしている。毎日毎日来る日も来る日も、本本本本映画本本本映画……心はブルジョワ、立場はプロレタリア、生きるのが困難! 言ってみただけ。

ゲンズブール親子ともに好きなので、この映画を見ました。言っては悪いが、ひどい映画だ。娘と父親のホームビデオじゃないか。最後のほうで虚構性を明るみに出したオチをつけているが、いやいやいやいや娘が好きなだけでしょ! 娘が好き。将来の父親である(かもしれない)この私にも、それはよく分かる。自分の娘はものすごくかわいいなんてこと。
実際に子供がいるかどうかはここで問題じゃない。飛躍するが、創作とは自分の子供をこしらえることでないだろうか? 私はなんとなくそんな気分がしている。子供について客観的な判断を下すことは難しいし、足りない部分は揃えてあげたくなるし、何よりも親の私が私の子供を一番好きだ……そういう意味で、全くこの映画はひどいが、とても好きだ。


今回の油絵についても、同じことが言える。
みすぼらしいし、きたならしい、愛らしい。

@goodbyewoosiete